二日後の夜、たまなちゃんの里親のりんご農家の娘さんから電話が来ました。

「○○ですけど…お宅からもらった猫“ノミ”だらけなんですよっ!!!
 今それでお母さんが一生懸命洗ってるんですっ!!!」

一瞬固まってしまいました…
だって、今まで十年以上もニャンコを飼ってきたけど、
ノミなんて一度もなかったし…
ノミがつくとどんな状態になるのかも知りませんでした。。。

とりあえず、翌日お詫びに伺うと伝え、いったん電話を切りました。

ノミ?まぢで~???

信じられない気持ちで、まだ家に残ってる子猫たちの毛をかきわけて見ると、
なにやら「ゴマ」粒みたいなのが動いていたんです・・・

こっこれが…ノミなのっ?( ̄ ̄ロ ̄ ̄lllll)

翌日、凹みながら近所のお菓子屋さんで箱菓子を買って、
里親さんのお家へ向かいました。
もしかしたら返すって言ってくるかと思い、車にはゲージも積んで…
玄関先でモタモタしていたら、娘さんのお母さんが出てきました。

「あらら~、ごめんなさいね。
 実はね、春美(娘さん・仮名)が猫とベッドで遊んでたら、
 黒いゴマみたいなのがポロっと落ちてきたのよね。
 それで見たら…ノミだらけだったのよ。
 春美(娘さんの名前)も~パニックになっちゃってぇ~
 私、何回も洗ったのよ~。ノミは水に濡れると死んじゃうからね。
 春美は『返すから!』ってすごく怒ってたんだけどねぇ~
 ご縁があって、わが家に来たんだから、
 そんな風に簡単に返すなんて言ってはいけないって、私説得したのよ。」

しばらくして、娘さんがたまなちゃんを抱いて出てきました。
たまなちゃんには、ピンクの鈴がついていました。
そして娘さんは、もう怒ってませんでした…

お母さん
「ノミの方はもう大丈夫よ。
 あのね、名前は『たまな』(津軽弁でキャベツという意味)にしたの。
 とってもおとなしくていい子ね♪
 うちには、大人の猫も犬もいるのよ、ほら!」

庭の奥に、アイリッシュセッター、さらに灰色の大きな猫がいました。
動物が大好きなご家族のようでした。

お母さん
「もう、たまなは返さないわ(笑)だから時々遊びに来てくださいな♪」

帰りは、お母さんと娘さんと“たまなちゃん”
そして灰色の猫とアイリッシュセッター、
みんなが見送ってくれました。

それにしてもなんでノミなんて湧いちゃったんだろう?
お母さん猫のツピが最近、
育児ノイローゼ気味だったから、外で遊ばせてたし…
最近暑かったからなぁ…どっかのノラネコからうつったのかな…?

ていうか、洗わなくちゃっ!!!
暴れる猫たちをお風呂場でゴシゴシ洗いました。
ついでに部屋中にバルサンを焚いて。
ところが、何日洗っても、ノミがわいてきます。
ちゅわこももうヘトヘトでした。。。

「何かいい方法はないかな?」

とネット検索してみたら動物病院で出すお薬が良いと書いてました。
早速、動物病院に行って、購入。
家の猫全員の分(6匹)を買ったら、お金がぁっ…_l ̄l○

でも薬の効果はテキメンで、
洗っても洗ってもいなくならなかったノミは、
見事にいなくなりましたぁ☆
猫たちも、サッパリしたみたいです♪

あとは、残り2匹を里親に出すだけだっ!
今のうちにいっぱい遊んで思い出作ろうっとヾ(≧∇≦)〃

数週間後、新聞の広告を見た二人の方から
「子猫がほしい」と電話がきました。
…ところがそれが後になって、
悔やんでも悔やみきれない事態になったなんて…

《つづく》