母っちゃの介護(11)二度目の入院~拘束されるも逃げまくり

母っちゃの介護(10)アリセプト中止で認知症が悪化の続きです~。

タレントの松島トモ子さんがお母様の介護の事を告白されたんですね。
時間が経つとリンク切れてしまうんですが一応貼っておきます。

松島トモ子 98歳母の「認知症」と自らの「パニック障害」を初告白、「親子心中」も考えた

しかもお母様はレビー小体型認知症でらしたのですね…うちと一緒だ。。
松島さんの気持ちがなんとなく分かる気がします。。
正直言って私ちゅわこも、ブログに親の介護の事を上げる事自体が
辛かったりします。回想も辛いけど、現在進行形で続いているだけに、
現実を直視するみたいな感じで書くこと自体が辛い(^▽^;)

しかも世間的には

「ただの愚痴でしょ?ネガティブな事まき散らしてんじゃねーよ」

って取られてるかもしれないなぁって後ろめたさもあるし…

先日、ちゅわこのツイッターの相互フォローの方から、
ご家族を介護してらっしゃるって事でメッセージをいただいて思ったんですが、
中高年に差し掛かって来ると、介護の不安って出てくると思うんです。
まず親世代の介護、そしてやがて自分もそうなるのかなって不安が…
ちゅわこはしくじりだらけの介護生活でしたけど、
それがもしかしたらどなたかのお役に立てるならアリかなと。。

前置き長くなりました(^▽^;)続きに入ります。

妹と二人で24時間体制の見守りに入ったんですが、
当時はちゅわこが帰宅して、夜7~8時ごろに母っちゃと妹が就寝、
で、3~4時ぐらいまでちゅわこが起きてて、
当時ちゅわこは「せどり」に取り組んでいたので、
せどりのリサーチとかLINEで仲間とやり取りしながら母っちゃの対応してました。
3~4時頃に妹が起きてくるので交代して7時まで就寝、
平均睡眠時間は3~4時間ぐらいでよく寝落ちしてました(^-^;

それから幻視・幻聴で思い出しましたが、
目の前にあるものが立体的に見えるらしいんですよ。
例えばこれ、うちのカーペットの模様なんですが、

母っちゃにはこんな風に見えるらしく、


「拾わないといけない」

って言って拾おうとするんです。
いくら止めても止めても拾おうとするんです。
で、妹がキーってなるんですよね(^▽^;)

妹の性格もあるかもしれないですが…妹はかなり潔癖症で、
置いてあるものが定位置から数センチずれただけで怒ったりするんです。
あと母っちゃが家に居る時は、異常な位手を洗ったり、
何度も戸締りを確認したり…今は少し良くなりましたが。
こういうのも認知症を悪化させる要因だと担当医には言われましたね。。

あと寝言というか…、夜中に母っちゃが叫んだりするんです。

「$@\gpづbgp&#ーーー!!!」

寝言は日本語にはなってないです。
で、慌てて見に行くと、ぐっすり寝てるんです。
これもレビーの症状だと担当医に言われました。

で、眠剤を処方されたんですが、夜中にオシッコに起きてました。
ちゃんとポータブルにはオシッコできてましたし、
下痢などの時はトイレに行こうとしてました。
その辺がなぜかちゃんとしてたのは助かりました。

あと紙を集めるようになりました。
ティッシュペーパーからトイレットペーパーからデイサービスの手拭きの紙から…
服のポケットがパンパンになるまで突っ込んで、
あと手持ちのバッグにもパンパンに入れてバッグは常に持ち歩いて、
ショートステイの時は自室のタンスの中にもパンパンに入れてました。

母っちゃは子供の頃に戦争を体験しているので、
その名残かな?と思ったんですが…
紙を集める症状出る方、結構いらっしゃるみたいなんですよね。。

当時、デイサービスは、月・水・金の週3回になっていました。
で、前日夜~当日朝に「デイを休む」とゴネてなんとか送り出す状態でした。
ちゅわこは8時すぎぐらいに家を出て、会社にはギリギリで到着してました。
その間、妹が母っちゃの説得に当たってましたが大変そうでした。

かかりつけの認知症外来の先生から、

「妹さんの負担が増すばかりで、このままだと共倒れするから、
小規模複合型施設(デイサービス・ショートステイ・訪問介護の一体型サービス)や
施設入所も視野に入れた方がいい。」

と言われ、母っちゃを連れて、
認知症対応のデイサービスや介護施設を何軒か見学に行ったのですが、
母っちゃには見学する事が耐えられないようで、
ある日、見学前に血圧が上がってせん妄でパニック状態になり、
さらにめまい、ふらつき、ろれつが回らなくなり、
いつもの病院が休みの日だったので、救急外来に連れて行くことに。

で、脳梗塞の疑いで、3日ほど検査入院しました。

入院中は点滴を引っこ抜いたり、私服に着替えて逃げようとしたりで、
看護婦さんたちを手こずらせたようです。
「拘束承諾書」にサインさせられ、手を拘束されたり、
踏むとナースコールが自動的にかかるマットを病室に敷かれたりしましたが、
それらをすり抜けてしまう状態で(そういう知恵は回るようです)

「ここはどこ、なんでここに居るの?もうお前たちは来ないんだと思っていた」

と、入院している事が全く理解できていませんでした。

検査した結果は、MRIも血液検査等の数値も全く正常で、
「一過性の脳虚血発作」との事でしたが、
今後このような状態がたびたび起きると思われるので、
その際はまた病院に連れてきて下さいとの事でした。

そういえば入院する際、保証人のハンコを頂きに弘前の親戚宅に行きまして、
親戚のおばさんに、母っちゃの近況をちょっと話しました。
おばさんは、

「もう施設に入れた方がいいと思うけどな…。
 お母さんのために、あなた方が犠牲になる事はないよ。」

と言ってました。
なんだけど…当時はお金の問題が気になって、
施設に入れるという考えにはとても至りませんでした。
月給手取り11万じゃ、とても入れられない!って思っていました。